2019.04.10
単純性股関節炎 (たんじゅんせいこかんせつえん)
- 下肢
- 小児
- 成長期
- 炎症性疾患
3歳くらいから小学生低学年に発症します。
股関節から膝にかけての痛みがあり、痛みによる跛行、運動時痛や股関節の可動域制限がみられます。 股関節の周囲に、軽度の熱感や腫れがみられることもあります。微熱があることも多いです。
単純性股関節炎の原因は、最近ではウイルス感染という説が有力です。
X線検査では骨の異常はありませんが、関節液の貯留により関節の隙間が広くなる所見はよくみらます。
多くは片側に発症し、約1週間の安静で治りますが、場合によっては1ヵ月近く長引くこともあります。関節液が貯留している場合は、関節穿刺により症状が軽快します。
化膿性股関節炎、ペルテス病、大腿骨頭すべり症などとの鑑別が必要です。
→【Q&A】単純性股関節炎