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2019.05.10
肩鎖関節脱臼(けんさかんせつだっきゅう)
  • 上肢
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肩鎖関節は、肩甲骨の肩峰と鎖骨によって形成される広い意味での肩関節の一部です。関節といっても大きく動くわけではありません。肩の動きの中でたわみを吸収する動きをします。

 

肩鎖関節脱臼は、ほとんどが転倒して地面や壁などに肩をぶつけることで受傷します。スポーツ競技としては、サッカーやらラグビー、柔道などの接触プレーの多い競技やスキーなどで受傷します。

 

症状は、肩の腫れや痛みや変形です。X撮影で鎖骨の上方へのずれを認めます。
肩鎖関節の損傷の程度によって3段階に分類します。肩鎖関節に傷がついた程度のⅠ度、完全には脱臼はしないⅡ度、肩鎖関節の完全脱臼のⅢです。 Ⅱ度Ⅲ度では鎖骨を上から押すとピアノのキーのように下に押され元に戻る、「ピアノキー症候」が認められます。

 

治療はⅠ度Ⅱ度に対しては、保存的治療(手術しない方法)が行われ、Ⅲ度に対しては手術が一般的です。

 

→肩鎖関節脱臼(Q&A)

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