病気と健康

第5中足骨基部骨折病気と健康HOME
2019.03.29
第5中足骨基部骨折
  • 下肢
  • 骨折

第5中足骨基部骨折は、足部を内側にねじったときに起る、頻度の高い骨折です。下駄などの高い履物を履いているときに起こることが多いため、「下駄骨折」とも呼ばれていました。もちろん素足のときにも起こります。 骨折部のずれが著しい場合は、手術が必要となります。図のAの部分より近位(左側)の骨折です。Bの骨折はジョーンズ骨折とも呼ばれ、骨癒合しにくいのが特徴です。

多くの場合は、骨折部の転位(ズレ)が少ないかあるいは亀裂骨折(いわゆるヒビ)であるため、実際に手術の対象となる場合はまれです。 転位がなく痛みや腫れが少ない場合は、湿布と弾力包帯だけでよい場合もあります。厳重に固定をしなくても、骨折部のズレが大きくなることは、ほとんどありません。これは骨折部の骨膜や靭帯の連続性が保たれているためです。

ギプス装着の期間は1~4週と、骨折の状態によって異なります。また取り外しできる足部だけの簡単なシーネなどで固定することもあります。 シーネやギプスをしない場合の注意事項は、痛みの出る動作を極力しないことです。
一般的には、痛みがほぼなくなるには約1か月、腫れがなくなるには2~3か月を要します。

第5中足骨骨折

→「ジョーンズ骨折」にリンク

→Q&A「第5中足骨基部骨折」にリンク

一覧ページに戻る